母の性格
母の性格について分析することで、自分と母の心理を切り離し、自分の心を自立させることができると思い始めた。
早速、母の非常に特異な性格について、分析してみた。
1 異常な依存心の強さ
母は自分で責任をもって決断し、行動すると言う概念そのものを持っておらず、常に誰かが助けてくれることを期待していた。そして誰も母を助けてくれないと分かると、周囲の人を激しく憎み、被害者意識に陶酔した。
独身の頃から、周囲のおぜん立てや助けがあって物事がうまく進んだときでも、すべて自分の実力だと思い込んでいた。
また、上手くいかないことがあったり、物事がつまづいたりすると、責任を他人のせいにしていた。
2 異常なプライドの高さ
母は家事をほとんどせず、私や弟へのネグレクトをしていたにも関わらず、本人は認知をゆがめ、自分の事を子供思いの良妻賢母だと信じ込んでいた。
母は頭の中にある自己像と、実際の言動が著しく乖離していた。たびたび周囲に迷惑や混乱を与えることがあったが、プライドを維持するため、常に自分を被害者だと信じ込んでいた。