散歩しながらイライラ
散歩しながらイライラ
散歩に出た。あまり歩きすぎると翌日の体調に響くので、小一時間にした。
歩き始めて10分。イライラし始めた。昔のことがフラッシュバックしてくる。
母のことが。
自分はごく普通の高校からろくに受験勉強もせずに短大に入り、ろくに努力もせずにバブルに乗って就職を成功させてきたはずなのに、私や弟には、地域で一番の進学校に入れて当たり前、そこの厳しい授業についていけて当たり前、そこからいわゆる一流大学に入れて当たり前、という態度で接してきた。
この自分の事を棚に上げ、とびぬけて都合のいい考え。いったいどういう神経をしていたらできるのだろうか。さっぱり理解できない。
私は苦労してないけど、お前は苦労しろ。私は成績良くなかったけどお前は高い成績を取れ。
このような矛盾しかない命令を、さも当たり前かのように下してくる。
全く分からない。これは常人の神経ではない。
このような神経の化け物が、よりによって自分の親だった。そして、この狂った親の考え方が正常だと信じ込まされてきた。まるでカルト宗教の施設で育ったような気分だ。
私は人生に失敗した。それは、親が作った世界と一般の世界との狭間で、飛び移れずに落ちてしまったと形容できるだろう。