私の人生相談26
この伯父については、もう一つ思い出しました。
話は前後するのですが、4歳ぐらいの時、めずらしく母父私弟の4人で出かけた事がありました。
先に父私弟が家を出て歩き、大通りを渡ったところで、後から母が追いかけてきました。
その時、不意に当時2ー3歳の弟が「おかあさーん」と言いながら走り出し、大通りに侵入してしまったのです。
母が仰天して「待ちなさい!止まりなさい!」と叫んで、弟は中央分離帯で止まりました。母は「そのまま待ちや!」と言って車の様子を見つつ、道路に入るタイミングを伺いました。
私は訳が分からず、母と父の方をキョロキョロ見ていました。
その時です。父が何と私に「お前が行け」と言ったのです。
HSPの私ですから、「えっ、行った方が良いのかな?」と思いつつ一歩目を踏み出そうとすると、雰囲気を察した母が「お前は出るな待っとれ!」と怒鳴りました。
そのあと弟に気づいた車が止まってくれたので、母は弟を連れて渡りました。交通量の多い道路だったのですが、運が良かったと思います。
このあと母は父に「何でアンタが行かんのや!」と怒鳴りました。父は「ええやんか死んだわけでも無いし」と言って無関心な様子でした。
私は「父は私を殺そうとしたのでは?そうでないとしても、死んでも構わんと思っていたのでは?」と思いました。
、、、後年、ある事情で父の実家に私1人で立ち寄った事があります。その時、私は伯父に上記の父の言動を話し、父が私を死んでも良いと思っていたのだと伝えました。
伯父は「それはなあ、違うんや」と言いました。
が、その次に伯父から返ってきた言葉に、私は耳を疑いました。
「可愛い子には旅をさせろ、と言ってな。」
伯父はこう言ったきり、ワシは良いことを言ったなあ、という顔で満足感に浸っていました。
我が次男が道路に飛び出した。それを助けようとせず、4歳の長男に助けに行けと命じる親。
その話を聞いて、可愛い子には旅をさせろ、という言い訳にもならない言い訳で騙せると思っている伯父。
あまりの異常さに、私は言葉が出ませんでした。それ以上私がなにか言うと、乱暴な伯父の事です、きっと逆上した事でしょう。