楽をした母

生活すべてにおいて、楽をしまくった母。

働かずに生活保護で収入を得、朝起きずにずっと寝ていて、料理洗濯炊事をほとんどせず、躾と称して私を玄関の外に追い出したり、奥の部屋に閉じ込めたり。これ、すべて母が楽をしたいから。

母は何がしたかったのだろうか？朝起きてから夜寝るまで不機嫌アピールをし、私や弟を怖がらせ、食べ物は私に買いに行かせ、自分は結婚まで大した努力もせずに運よく充実した人生を送っていたのに、私や弟には激烈な苦労をさせてでも有名大学に行かせようとしたり。

全て自分の都合のいいように、周りの人間を動かそうとする。自分は努力せずに。

母子家庭のお母さんであっても、生活保護を受けず、努力して看護師の資格を取って二人の子供を育て上げたという人もいる。なぜうちの母は、自ら努力して生活を楽にしようと考えないのか？

むかし、私が「お母さんが働いてるのを見たことないから、働くことの意味が分からない」と言ったことがある。母の反応は「失礼な！」「失礼なこと言うわあ～」だった。

「失礼な」とは、母にとっては魔法の言葉である。誰かに都合の悪いことを指摘された際、大げさに演技をしながら「失礼な！」と言えば、あたかも相手がおかしなことを言ったかのような印象操作をすることができる、と同時に、相手に罪悪感を与えることができる。母は都合の悪いとき、このようなその場しのぎの詐欺師スキルで私や弟、時として他人をも、見事にだましてきた。

この手法で騙しきれないときは、母は錯乱状態になり、相手に精神攻撃をして強制的に黙らせる。そんなやくざまがいの手法を駆使して、母は、自分が楽をできる生活をほしいままにしてきた。